玄関から飛び出す犬
2匹連れのお散歩
近頃は多頭飼いのお宅も珍しくなくなりましたね。
飼い主様お一人で2匹連れてのお散歩では、2匹が何度もグルグルと入れ替わり、紐が絡まってしまったり、2匹が競り合ってグングン引っ張ったり・・・・またお二人で1匹ずつお散歩の際にも、後ろを歩く子が前の子を追いかけて、どうしてもリードを引っ張る傾向がありますよね・・・・
こちらのプードル、ブラウンちゃん(先住犬レッドちゃんよりほんのちょっと年下)も、前のお姉ちゃんを追いかけて、『オェー!』と言いながら1時間近い散歩もへっちゃらで歩いてしまうのだとか・・・・
自宅からの出発時が肝心!
多頭飼いであるか否かに関わらず、自宅からの出始め、ドアを開くなり勢いよく外へ飛び出す子は、決して少なくないと思います。が・・・・
「扉が開いても勝手に出てはいけない、合図があるまでは出ないしつけ」をおこなっておくこと。まずはここがとっても大事!
パピーのうちから「ケージから飛び出さない練習」をしておきましょう
① ケージ扉での練習
まずはパピートレーニングの段階でも練習できる「ケージの扉が開いても、合図が出るまではケージから出ない」ためのトレーニング時にしっかり「マテ」を教えておき、手のひらを出して「マテ」と言えばその意味を理解できるよう、ベースのトレーニングをしておくのがおススメ!
扉が全開でも待っていられるようになれば◎です。
② リビング廊下の扉での練習
こちらもケージ同様、お散歩解禁前から練習できる、宅内にあるドアでの「マテ」の練習。
ケージで待てるよう練習しておけば、こちらは比較的スムーズにできるはず。うまくいかない時にはもう一度ケージでの練習をしっかりおこなうこと。そしてもしも、うっかり飛び出してしまった場合には、必ず一度元の部屋に戻してやり直しましょう!
「あ~失敗したぁ」と言いながらもあきらめてそのままにしてしまう飼い主様が多いのですが、ここはしっかりとひと手間かけておかないと、「やったもん勝ち!」「ルール無視したもん勝ち!」と学習して、益々勢いよく飛び出す癖が付きますよ!
③ 玄関扉での練習
いよいよお散歩解禁になったら、リードを付けて玄関扉で練習します。
マンションなどでは「共用部の移動は抱っこで」と言うところも多いようですが、カートやバッグ使用でなければ通路に出てから再度抱っこすればいいので、玄関扉のマテは出来れば練習しておくことをオススメします。
ここでのポイントは「リードを張ったままにしないこと」
どんな場面でもそうですが、リードを張ったまま待たせても、それは本犬の意志で待っているわけではなく、リードでそれ以上動きようがないだけですので、次への学習には繋がりません。
これは、拾い食い・お散歩リードの引っ張りなど、リードの付いたあらゆる場面でも同様です。
リードを緩めても、一呼吸おくまで待てるよう繰り返し練習をおこない、慣れてきたらさらに「マテ」を言いながら自分だけ一度玄関外へ出て、また犬の横に戻りゆっくり褒める・・・・ここまでできればバッチリです。
④ 玄関から出る時は「ヨシ!」ではなく「ツケ」で
玄関前でしっかりマテができたら、いよいよお散歩に出発なのですが・・・・
「玄関でしっかりマテをしている愛犬を、どのようにして外へ出しますか?」
実は、「ヨシ!」と勢いよく声を掛ける飼い主様が非常に多く、これでは、思いっきり勢いよく飛び出し、そのままの勢いでグングン引っ張り続けてしまうのは、当然のように感じます。
「出てもいいよ!」と言うよりは、「私の横まで来てね。」と伝えた方が興奮しにくく、引っ張りの緩和にもつながります。
プードルちゃん、いよいよお散歩へ出発
玄関扉で「マテ」が出来たら玄関の外へ出ますが、ここでも勢いよく飛び出そうとするのをリードやコマンドで止めた後、ゆっくり歩き出し、また勢い出てきたらリード対応。数回ですんなり落ち着き、その後一度もオェーとすることなく、ゆったり歩くことができました。
2頭引きでは引っ張るのは仕方ない、と諦めていた飼い主様も驚いていらっしゃいましたよ。
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