DOG SCHOOL リーディング

犬のトイレトレーニング@コマンドトイレトレーニング

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庭付き一戸建てから進まない

 

トイレトレーニングがうまくいっていなかったポメちゃんのお宅では、最初はリビングの殆どのスペースに絨毯が敷かれていました。

絨毯は足元のクッション性が程よくトイレしやすい環境のため、まずは絨毯を撤去。また部屋が広いと失敗が増えるため、ケージ前にサークルエリアを設置して「庭付き一戸建て」状態をつくり、犬と遊ぶ時にはサークルエリア内で遊ぶようにしていただきました。

以後、徐々にトイレの位置が定まり、ケージ内のトイレは使用しないもののサークル手前側に置いたシート上に確実に排泄できるようになり、失敗は無くなりました。

 

 

トイレが安定してきたら

 

このようにサークル内での失敗がなくなったら、徐々に、

 

・少しずつサークルエリアを広げる

または

・サークル外に出して遊ぶ時間を少しずつ増やしていきたい

のですが・・・・

 

サークルエリアを徐々に広げることができない

 

こちらのお宅では、サークルの手前に大きなダイニングテーブルがあり、これ以上徐々にスペースを広げていくことができません。

そのため、ご主人様はポメちゃんをケージ外に出して遊びたくてたまらない!

でも実際に出して遊ばせて、排せつの失敗をされてしまうこと数回・・・・ありがちなパターンですね。

 

ケージ外に出すタイミングは排泄直後

 

ケージ外に出すタイミングは排泄直後が必須条件ですが、お忙しいご主人様はご自身のタイミングでしか遊んであげることができず、ちょっとなら・・・・とサークルから出しては、失敗を繰り返しています。

 

トイレのしつけは「失敗させないこと」が鉄則

 

トイレのしつけは、「失敗させない&成功を積み重ねることによってのみ教えることができます。

 

「ついうっかりされてしまう!」ことを繰り返していたら、いつまでもトイレの場所やモノ(ペットシーツ)を覚えてくれませんので、いかに失敗を未然に防いでいくか?を考えていく必要があります。

 

コマンドトイレトレーニング

 

「排泄を確認するまで待てない」「ご自身のタイミングで遊ばせたい」なら、コマンドで排泄できるようトレーニングしましょう。

 

ポメちゃんにも3~4週間ほど前からお勧めし、やり方などをお話ししていましたが、毎週お伺いするたび確認すると、実際にはなかなか進んでいないご様子。今まで、私がトレーニングで滞在している間に一度も排泄しなかったことはないため(その中で誘導や、コマンドでできたことも数回はある)、今回は、時間がかかってもトレーニング中にコマンドで排泄できるよう粘ってみることにしました。

 

Step1. クレートを使う

 

徐々に寒くなり始めた現在はケージ内にクレートを入れ、クレートがポメちゃんの安眠できる寝床になっています。

まずは私が到着する30~60分前からクレートに入れて、扉を閉めておいていただきました。

私がリビング内に入ってもクレートではおとなしいポメちゃん。

 

Step2. クレートから出したらすぐにシート側でコマンド誘導

 

クレートからケージ内に出すと、嬉しくて大興奮!のところにシート側からちょっと手を入れて、「ちっち、ちっち」と声を掛けて様子を見ますが、早くケージから出してほしい気持ちが先走り、なかなか排泄できません。

 

Step3. ケージから離れて様子を見る

 

近くでコマンドを言い、目の前で排泄するのが理想ですが、目の前にいると「早く出してー!」とこちらに訴える気持ちが強すぎて興奮してしまい、なかなか排泄できないパターンも多いので、この場合にはコマンドを言いながら一旦離れて様子を見ます。離れると過剰な興奮状態が少し落ち着き「なぜすぐに出してもらえないのか?」「どうすれば出してもらえるのか?」冷静に考えるようになります。隠れてしばらく様子を見たり、コマンドを言ってみたりしながらしばらく隠れて待機。

 

Step4. 再び戻ったりちょっとだけ遊んでみる

 

離れて隠れている最中にしたら、途中からそっと小さな声でコマンドを言い、し終わった瞬間にはすぐに戻って褒めながらケージの扉を開けるのが理想です。

 

離れて隠れて見ていてもどうしてもしない場合には、少しだけケージから出して「犬じゃらし」などを使って遊んでみます。

 

タオルおもちゃに紐を付けた「犬じゃらし」(過去の写真です)

 

少し遊ばせると水を飲むため、飲水後にトイレする可能性が高まります。

 

Step5. 再びクレートへ

 

遊ばせて水を飲んだので、再度シート上でコマンド誘導してみましたが、それでも空振り・・・・う~ん、なかなかしぶといです・・・・

今まで一度も、クレート内で粗相したことはないので(ほとんどの場合それほど長時間出なければクレート内では排泄しません)、もう一度クレートに戻し冷却時間を作ってみます。クレート内では落ち着いているポメちゃん。これが一番ありがたい!

 

Step6. もう一度出してコマンド誘導

 

少し時間をおき、もう一度ケージ内に出してシート上で誘導。ケージの手前でおもちゃを大きく右へ左へと動かし、ポメちゃんもおもちゃを追いかけてケージ内を走りまわります。おもちゃを止めてまた誘導。そして飲水・・・・

 

そして、ついに、ようやく、「ちっち」のコマンドの最中にしてくれました(^^♪

終わったらすぐに扉を開けて解放!そのままサークル外まで出して遊んであげました。

 

コマンドでトイレしたら、いっぱい遊べるよー!と印象付けて学習を進めていく狙いです。

 

早速良いご報告

 

午前のトレーニングが終わり帰宅後、夕方になって早速の嬉しいご報告。

午後しばらくクレートに入れて休ませておき、その後出してすぐにコマンドで排泄が出来た!とのこと。

その時間、ほんの30秒ほどだったそうです。

すぐにサークルから出して遊んで、その後も屋上でしばらく満喫したそうです。

 

口で説明するより実際に見た方が早い

 

飼い主様には、3~4週間前から説明は色々していたのですが、実際目の前で、

 

1.まずこうする

2.それでダメなら次はこうする

3.さらにダメならこうしてみる

 

と言う経緯を実際目で見て、どのような犬の反応に対しどう判断し、どう対処すればよいのかが明確にわかり、午後にはもうご自身でやることができました。当日のトレーニング中は殆ど何もせず、ただ様子を見ながら待っている時間も多く、うまくいくか少々不安はありましたが、何とか狙い通り排泄させることができ、その一通りを飼い主様に見ていただくことができたので、飼い主様にとっては、わかりやすかったようです。

 

一度コツを掴めばあとは飼い主様のご判断で出来、徐々にさほどしたくないタイミングでも排泄できるようになると思います。

そうなれば、大好きなパパさんと遊んでもらえるのですから、きっとすぐに覚えてくれるでしょう。

次回はちょっと間を開けて、2週間後に様子を見ることになりました。どうなるか?楽しみです。

 

ケージ内での要求吠えは初期対応でしっかり無くしておきましょう

 

ただし、上記をやるにあたり、ケージから出して欲しくて要求吠えをしてしまう子の場合には、注意が必要です。

本来ならば、ケージ内での要求吠えは一切無視!で、無くなります。

他のトレーニングをおこなう際のマイナス要素になるので、ケージ内での要求吠えには応じないよう、初期対応をしっかりおこなっておきましょう。

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