DOG SCHOOL リーディング

犬の呼び戻しの練習《お外編》

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お庭で遊ばせている時に呼んでもあまり反応してくれません

 

今現在、生後6ヶ月と4ヶ月の2匹の小型犬を飼うお宅で、GW明けの室内トレーニングの際「次回から外トレーニングを開始しましょう!」と言っていた矢先、お姉ちゃんワンが爪にケガをしてしまい完治までしばらくのお休み。そしてようやく先月、1ヶ月半ぶりのトレーニングとなりました。

その間にワクチンが済んでいなかった妹ワンもお散歩解禁となり、2匹一緒に外トレーニングデビューです。

 

前回は、敷地内だけで様子見、そして本日は敷地を出てお散歩に行ってみました。

雨降りも多く普段なかなかお散歩に出られないため様子が気になりましたが、拾い食いが少々、あとは自宅前で少し通行人に反応があったものの、殆ど気になる点もなくガンガン引っ張る様子もなく、なかなか良い感じでお散歩できました。

戻った後は、少しマテの練習をした後、ロングリードに付け替えて前回に引き続き呼び戻しの練習をしました。

 

「呼んでもあまり反応してくれない」

 

前回、ロングリードを付けて声を掛け様子を見てみると、なるほど・・・・「○○オイデー!」と犬の名前を呼び声を掛けても、確かに反応がいまいちです。外では飼い主様との距離が遠いですし、臭い嗅ぎなどに夢中になり飼い主様の声をあまり気にしている余裕がないのでしょう。

 

室内では、距離も近くまた刺激も少ないので、幼少期は比較的楽しげに呼べば殆どの場合来るのですが、お散歩解禁の頃になると知恵もついてきますし、外では音やニオイなど、普段無いような様々な刺激があるため、楽し気に呼んだだけでは難しくなってきます。

ここでロングリードを使用します。

 

おやつはスペシャルを用意

呼び戻しにはおやつを使用しますが、外でおこなう呼び戻しの練習ではいつもよりもより魅力的なおやつの使用をお勧めします。例えば普段はドライのジャーキータイプなどをあげていたならば、外の呼び戻し練習ではウェットタイプのチーズ系やレバー系、ちゅ~るなどもおススメ。ただしこれはあくまでもスペシャル!普段から使いすぎると価値が下がるため「ここぞ!」と言う時のとっておきとして使用しましょう!

 

まずは、楽し気に下がりながら呼んでみましょう

 

多くの飼い主様は止まったまま呼ぶか、犬に近づきながら呼ぶ傾向がありますが、必ず下がりながら呼ぶのがポイントです。

来なければ、マテを言いながら&ロングリードを踏みながら近づき、半分程度距離を縮めたらまた下がりながら呼びます。

これを繰り返し、距離が近づいたことで呼びに反応して来てくれたら二重丸!ステップ1の方法でおやつをあげ、徐々にステップ2→4まで進めていきましょう。

この時、せっかく来た犬を捕まえないこと。抱き上げられるようになるまでの経緯は、しっかりステップ4まで進めてからです。

 

【Step1】来たらすぐにおやつ(この時、距離が遠くてもあまり気にしないこと。ちょっとでもこちらに来たことに対して、それを認めてあげましょう)

徐々に

【Step2】来たらオスワリ→おやつ。

その後

【Step3】来たらオスワリ→おやつを手から離さずに食べさせ、食べている最中に撫でる(警戒心が強い場合最初は手の甲で)。

【Step4】3で撫でている最中、

① 徐々に胸の下の方を撫でる→軽く持ち上げまたすぐに下ろして撫でる

または

② 徐々に首輪に手を掛けてそのまま撫で続ける(特に大型犬の場合)

 

その後は常に【Step4】をおこないその後またすぐに開放して遊ばせてあげましょう。解放後に一緒に走り回って遊んであげると、飼い主様と一緒に遊ぶ価値が上がり、遊びたくて喜んで来るようになるかもしれません。

 

下がりながら呼んでもあまり反応ない犬の場合

 

ロングリードをちょこんと引きます。合図なので、グィーっと引っ張るのではなく、スナップをきかせてちょこんと引くのがポイント。ロングリードを引いてほんの一瞬でもこちらを向いたら、すぐに楽し気に下がりながら呼びます。どんな時も、呼ぶときは「楽し気に&下がりながら」です。

そして、リードをグィーっと引いて、自分の方に引っ張り込まないことが鉄則です。ロングリードでグィーっと引き寄せていては、そうされた時しか戻って来なくなってしまいます。あくまでもリードは、反応してくれるよう合図を送り目が合ったらすぐに声を掛けること。

この時またプイッとそっぽを向いてしまったら、またロングリードでちょこんと合図。大型犬の場合はちょこんでは反応薄いかもしれないので、ビシッと引いてください。

 

何度でもちょこんと引いて、顔が向いたら楽し気に下がりながら。何度かやれば、ふいに犬がこちらに走ってくる瞬間が訪れます。

来たらステップ1の方法からおやつをあげてください。

 

囲まれたエリアなどであれば、徐々にロングリードを手に持たずおこない、さらにロングリードをショートリードに付け替えて、少しずつノーリード状態の練習をしていくのがおススメです。

前回は反応がいまいちだったこちらの2匹も、今日は良く反応するようになりました。「行けばおやつがもらえる!」からですが、最初はそれでOK!それを当たり前にしていれば、徐々におやつあってもなくても同じ反応が得られるようになります。

 

 

ただし、最初からおやつを手に持ち、おやつアピールで呼ばないこと。おやつを持ったふりして、空の手で騙すような行為は最もタブーです。騙すと、次から本当に持っていることを確認してから出ないと来なくなります。反応なければリードを使えばいいのです。そしてちゃんとやった時には、しっかりおやつをあげておいてください。しばらくはおやつをしっかりあげておくことが重要です。

リードがある時は引き込んで呼び戻し、ノーリードではリードがないので言うこと聞かないとあきらめるしかない(おやつの場合も同様)・・・・こんなことにならないよう、少しずつステップを踏んで練習してみてくださいね。

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