「マテ」を教える〈後編〉
③「止まって(stop)」を教える
多くの飼い主様が一番教えたいマテ、それが「stop」ではないかと思います。
コマンドの基本を理解する
コマンドの基本は、そのコマンドを言う時には確実にその動作を実行させることです。
つまり、コマンドを言い➔都度その動作ができていれば、「どんな場面でそのコマンドを言っているのか?」を関連付けるようになり、結果コマンドの意味を理解していきます。
「stop」をさせていない
ところが多くの飼い主様はマテを言いながらもその動作をさせていません。
つまり「口だけ」
①や②を教えたからと③の場面で「マテマテ~!」と言いまくっても、幼いやんちゃなパピーが勢い余ってそれを押し切り止まらずにいれば・・・・いつまでも③の場面でのマテができないコのままです。
コマンドを言うなら絶対にさせる
ですので、私からは「確実にやらせる自信があるとき以外はコマンドを言わない」ようにお伝えしています。
教え方については、場面により背景も違うため都度変えていく必要があります。
≪例えば・・・・≫
① すでに散歩が始まっているコであれば、あえてはしゃがせて興奮して突っ走ったところで「マテを言いながらリードで止める(最後は必ずリードを緩めて下さい)」
② リードがない室内でも、付けられるときにはリードを装着して同様におこなう
③ 広々としたリビングスペースでは、身体を止めることがより困難になるため、廊下のような幅が狭く細長いエリアを利用して「マテ」と同時に身体を止めたり、犬スペースを作る際に家具の配置などを変えて広々スペースにならないよう工夫する
④ 自分との距離やエリアの広さ的に「確実にワンコの身体を確保できる状況の時」だけ「マテ」を言い、逃げ出しそうになった時にはしっかり動きを止める
などなど、はじめのうちは物理的に動きが止められるときにのみコマンドを言うのが鉄則です。
「止めたいとき」に言う、のではなく、「止められるとき」に言う➔そして、「確実に止める」ことを繰り返しおこなって下さい。
最後は必ず「ほめる!」
そして絶対に絶対に守って欲しいこと!・・・・それは、マテができた時には必ず「ほめる」ことです。
飼い主様はとかく「自分がワンコに用事があるとき」、つまり「止めたいとき」だけ声をかける傾向があります。
マテを言う時は、何か動作をやめさせたいとき、ケージに入れたいとき、などが多いのですが・・・・
そうなると、止まったワンコを叱ったり、抱き上げてケージに連れて行ったり・・・・
飼い主の言うことを聞くと損をする
これでは、「飼い主の言うことを聞いたら捕まった、ケージに入れられた、叱られた、損をした!」こんな風に学習することになります。
こんな対応をしていては、一時はできるようになったマテも、次第にやらなくなってしまうことさえありますので、最後は、まずは必ず穏やかにほめてあげて下さい。穏やかに優しく接して、少し時間をおいたところでゆっくり抱き下げてケージに入れるなどの対応をしましょう。
我が家は猫でもマテができます
この方法をしっかりおこない、絶対に叱らない、嫌な思いをさせない!ことを徹底していたら・・・・我が家では2匹の猫もマテができるようになりました。

目の前に逃げ道がある場面においては確実とは言えませんが、一度逃げ癖がついてしまったコ↓も、そこからトレーニングしてできるようになり、今では「マテ」と言うとその場で伏せるようになりました。

↑ 爪切り中・・・・
伏せたらゆっくり近づき、優しく撫でて褒め、すぐにOKの合図で解放してあげています。
近づいて褒める・撫でることが難しいケースもあるかと思います。
この猫も一時は、近づくと逃げるため撫でることはできませんでした。
「ほめる=撫でる」ではない
このように逃げたがるコでは、はじめは無理に触る必要はありません。
マテのハンドシグナルを出しながら、はじめは笑顔で優しく声掛けする程度でも大丈夫です。
絶対に逃げられない壁際にいる時などから、少しずつ近づいて触るアプローチを心がけていきましょう!
徐々に信頼を取り戻し、できるようになってくれます。
一度逃げ癖のついたコの信頼を取り戻すまでには時間がかかります。焦らず確実に、一歩ずつ前進していきましょう。
↓ 子犬に関する情報をまとめたページ ↓
前の記事へ