DOG SCHOOL リーディング

お散歩以外での首輪&リード活用法〈後編〉

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考える余裕をつくるために必要なこと

 

過去の嫌な経験によって、なんだかわからない時にはまず逃げる!と、咄嗟に逃げることを覚えてしまったワンコに対し、「これからすることは何も怖いことではない」ことを伝えるには、どうすればよいのでしょうか?

 

身体の動きを止め穏やかに接することで徐々に「考える余裕が生まれる」

 

ここでの最大のポイントがまず第一になにがなんでも「身体の動きを止めてあげること」です。

ワンコの動きによっては、闇雲に暴れる動きを抱きかかえて止めることが困難なケースもありますが、この時に活躍するのが首輪&リードです。リードを付けると「リードを噛んでしまう」と嫌がる方もいますが、まずは、噛んでいても構わないので、逃げないことを第一に考えて下さい。

 

ただし、ギューギュー身体を押さえつけたりリードをピンと張ったままだと、逃げたいのに逃げられない恐怖からより一層暴れてしまう場合があります。ずっとギューギュー押さえこむ・ひたすらリードをピンと張ったままキープする、のはNGです。

 

リードをピンと張ったままだと、パニック状態になるため結局暴れる動きが止まらず「考える余裕」は生まれません

 

逃げの動作の時だけリードを張る

 

リードから逃れようとグイグイ後ろに身体を引いている間はやむを得ずキープしますが、少し動きが落ち着いた時には、やんわりと緩めて下さい。緩めると再び暴れ出しますが、その都度、ゆっくり張る→緩めるを使い分けると、徐々に落ち着いてきます。

 

リードを緩めても逃げの動作をせず、居留まれる状態になった時にはじめて「頭が働き、考えられる」状態になります

 

まだここでは作業をしない

 

ここで落ち着くと、多くの飼い主様は「さあやるぞ!」と早速作業を始めてしまうのですが・・・・絶対にNGです。

動きが落ち着くや否や作業を始めれば、ワンコは「動かないとやられる!」と理解し、手を出そうとするたびに再び暴れる動作を繰り返してしまいます。

 

落ち着いたら、まずは穏やかに声をかけ、ゆっくりと手を伸ばし軽く撫でてあげましょう。「褒める」と言うよりは「落ち着かせる」を意識した声掛けがポイントです。

 

愛情で包み込むような声掛けを

 

「いい子だねー!偉いねー!」と声高に声掛けするよりも、

ここではゆっくりたっぷりと、まだドキドキしているであろうワンコに愛情込めて穏やかに声掛けしてあげましょう。

「大丈夫だよ、安心して。私を信じてね、大好きだよ。」こんなニュアンスで、ぎゅーっとハグしたくなるような気持ちを込めるのがおススメです。

 

それまでの記憶により、手を伸ばすとどうしても暴れてしまうケースでは、無理に触る必要はありませんが、かといって暴れた時に手を引っ込めるのもNG。暴れたり反抗すれば飼い主が「やめる」「諦める」と捉えられないよう注意しましょう。間もなく落ち着き、徐々に触っても落ち着いていられるようになってきます。それまでは、落ち着いた声掛けだけでも十分です。

 

このように、首輪&リードを使う事で、早くワンコを落ち着かせることができます。何度も、逃げてまた捕まえることを繰り返すよりも、逃げないことで格段にはやく前に進むことができるようになりますので、是非、首輪&リードを有効活用してみましょう。

 

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