犬の肛門腺絞り(こうもんせんしぼり)
二年以上ぶりに愛犬のシャンプーをしました
我が家には、来月10歳になるミニチュアプードル、キャビィがいます。
ここ二年以上、バリカン&ハサミを使うトリミングは私が、その後のシャンプー&ブローは家族が担当していたため、シャンプー自体はかなり久しぶりです。
肛門腺絞りは必要?
肛門腺絞りは、大型犬や活発な犬、よく吠える犬の場合などでは、排便時に一緒に排出される場合も多く、必ずしも必要な作業ではありませんが、小型犬や、大型犬でも老犬やおとなしいタイプのコなどでは、自力で出す力が弱いため人の手で絞ってあげないと、トラブルを起こすケースもあります。
キャビィの肛門腺を絞ったら・・・・
シャンプー初めにまずは肛門腺絞りから。
しっぽを上に上げて、肛門嚢の位置を確認しゆっくり押し上げると・・・・すぐに濁った液体が飛び出してきました!が、それは左の肛門嚢だけ。右から出ている手ごたえ?が感じられず、もう一度右を意識して絞ると・・・・にょ~ん!とゆっくり出てきたのは、なんとウ〇チ!?
肛門腺液の色や形状
肛門腺液は、通常液状だったり泥状だったり、また色も薄いベージュ程度からこげ茶色、灰色系など様々ですが、粘度が高い程溜まっている傾向です。
液状~泥状は通常よく見るモノですが、キャビィのそれは茶色っぽく、ほぼ粘土?なくらい固めのモノでした。
え?まさか?と思わず臭いを確認すると・・・・肛門腺液の臭いでした(^-^;
こんなに左右の液体に差が出るのは、明らかに片方は出ていなかったと断定してよいでしょう!
左右均等に出すことを意識する
通常肛門腺絞りをするときは、親指と人差し指を使って肛門嚢を押し上げたりつまむように絞るのですが、この時やや親指の方が力が入りやすい傾向があります。
右利きの人にとっては、人差し指側にあたる右の肛門嚢は、少し意識してやらないと若干力が弱くなりがちです。1~2度試みて液体が出てきたからと安心すると、今回のケースの様に片側からしか出せていない可能性があります。
片側ずつおこなうのがおススメ
私は通常、最初は左右均等に絞りますが、その後意識して左のみ→右のみ、と片方ずつもおこなうようにして絞り残しが無いように注意しています。
丸くコロコロとした形状の肛門嚢は、押した時にずれてしまうケースもあるので、しっかりそのコロコロとしたモノを意識するようにしましょう。
肛門嚢は、肛門からハの字を描いた〇の付近にあります
肛門腺が溜まるとどうなるの?
肛門腺が溜まると、炎症を起こしたり、最悪の場合、皮膚が破ける肛門腺破裂を起こす可能性もあるため、溜まったまま気付かずにいるのは危険です。
自宅シャンプーの場合
トリミング不要の犬種では、毎回自宅でシャンプーするお宅も多いですが、その場合、一度しっかり肛門腺の絞り方を教わっておくことをオススメします。
また、狂犬病や混合ワクチンの時期などのついででも構わないので、半年に一度くらいは動物病院やトリミングサロン、トレーナーなどにチェックしていただくことをオススメします。
飼い主様にやり方をお伝えし、ピュー!と液体が飛び出しても、その後私がチェックすると、その倍くらいの量が出るケースが殆どです。
また今回のように、片方しか出せていないことに気付かないケースもあるので、自宅シャンプーの方はご注意ください。
ただし、あくまでも小型犬やおとなしい子、老犬以外では自力で出せていることも多いので、全ての犬に当てはまるわけではありませんが、目安としては月一程度絞るようにしておくと良いかと思います。
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