アレルギーや下痢&軟便に悩まされていませんか?
現代医療では、病気になったら(症状が出たら)病院へ行き、何らかの処置や薬の処方をされるのが一般的です。一度の通院でその症状が改善されれば問題ありませんが、一部の症状においては、薬をやめたらまたぶり返し、再び病院で同じ薬を処方されることを繰り返しているケースがみられます。
「アトピー性皮膚炎や下痢・軟便などは、よく聞く代表例です」
現代医療では対症療法が中心
このようなケースで通常おこなわれているのは「対症療法」と言われるもので、目の前の症状を止める・緩和することのみにフォーカスしているため、根本治療にはなっていません。
薬は飲み続けると害になります
・悪さをする原因物質を攻撃するタイプの場合、その薬の多くは、無害なモノ&有益なモノ(細胞・腸内細菌など)も一緒に攻撃してしまいます。
・飲み続けると、他の臓器(肝臓など)に負担をかけ、別の症状を誘発するケースもあります。
全ての薬が当てはまるわけではありませんが、多くの場合、薬を飲み続けなければいけない状態は、健全とは言えません。にもかかわらず、アレルギーや便の不調においては、若い犬でも長期間投薬(塗り薬含)をしているケースが多く見られます。
薬に頼らない予防策をご提案
アレルギー専門獣医師から学んだ知識を元に「薬に頼らない生活を送る」ための予防知識をお伝えします。
犬や猫にも「腸活」はじめてみませんか?
犬や猫をはじめとする多くの動物たちそして私たち人間の身体は、食べ物から作られています。
良いものを食べ続ければ健康が保たれ、悪いものを食べ続ければ病気にかかります。
よりポイントを押さえた選択を
ですから、日替わりで様々なものを食べる私たち人間と比べ、市販フードを使用する場合、基本毎日同じものを食べることになる犬や猫では、私たち人間以上に、より「ポイントを押さえた選択」をする必要があります。
犬や猫の食の管理はある意味簡単
ただ、幸い人間のようにテレビや雑誌から情報を得たり、自らお店に足を運ぶわけではないペットたちの食の管理は、誘惑がない分よほど簡単です。そして彼らの健康は、すべて飼い主様の手にかかっています。
ですから、そのポイントを押さえることさえできれば、きっと彼らの健康寿命を延ばすことができるでしょう。
犬や猫にも腸活を
腸活とは、腸内環境を整えることを指します。
腸内環境を整えるために必要なこと(狙い)は、おもに以下の2つです。
・腸内細菌のバランスを整え有用菌を増やすこと。
・腸の内壁(腸管)のバリア機能を高めること。
わが子&先代レトリバーのアトピー体験記
ドッグトレーナーが「なぜこのような発信をするのか?」
その原点である、自分の息子と先代犬のお話(長文)です
【息子】2005年12月生まれ
【先代犬】2000年4月生まれ フラットコーテッドR♀
生まれつきアトピー体質だった息子
2005年12月長男誕生!
産後1週間の入院中、新生児室にいる間、手が自由に動かせないよう産着の両袖の裾を腰ひもの下で縛られ、時々裾が抜けていると顔に引っかき傷ができていました。
退院後も顔や体のあちこちに赤い炎症が見られましたが、いわゆる乳児湿疹だと聞いていたので、そのうちに治るのだろうと特に気にしてはいませんでした。
ただこの時、一つとても気になっていることがありました。
それは・・・・どの子と比べても、うちの子だけ明らかに目が小さいこと
確かに、
主人も私も決してパッチリお目目の親ではないけれど、それにしても、どの子と見比べても不自然なほど明らかに息子の目は小さく、秘かな悩みでありました。
生後3ヶ月で病院へ
生後3カ月が経ち、薄めたリンゴジュースなどの離乳食を少しずつ開始。
元々常に赤い顔をしていた息子ですが、それにしてもやけにただれている、「これはさすがに大丈夫か?」
そう不安を覚えだしたのが金曜日の夜。そして土曜日さらに悪くなり、日曜日・・・・ついに顔全体がかさぶたのようなガビガビの状態になってしまい、月曜日に慌てて病院へ。
忘れられない看護師さんの声
「今日はどうされましたか?」と言いながら息子の顔をのぞいた瞬間、看護師が両手で口をふさぎ、「うわ!ひどい」という声を思わず出したのを私は忘れることができません。
「やっぱりおかしいんだ」と、その時初めて気づいた自分の無知さに、今思えばあきれるばかりです。
その日は、血液検査のための採血とステロイドの軟膏を処方され、たった3~4日でお目目パッチリのかわいらしいお顔に変身した息子。「良かった~、これで治ったぁ~!」と安心し、ステロイドをやめたのですが・・・・
繰り返す炎症
ステロイドをやめるとまたすぐに赤い炎症があちこちに・・・・医師からは「赤くなったら何度も塗ってください」と言われていたため、言われるがまま薬を塗布。
数日様子を見て薬をやめると、再度炎症・・・・
薬の塗布&中断を3~4回繰り返した時、「このままでいいのか?」「このままでは治らないのではないか?」と感じ、そこからネットサーフィンが始まりました。
この間に血液検査の結果が出ましたが、群を抜いて最も突出していたのは「猫」の数値。次いで卵白・牛乳・・・・この辺までが怪しく、あとはダニやハウスダストなども影響あるだろうとのことで、マメに掃除などをするよう指示を受けていました。
アトピー専門病院へ
ネットで様々な情報を得る中で見つけた、脱ステロイドで有名な皮膚科医院。
幸い生後5ヶ月以内と言うことで、待ち時間も思ったほどでなく診察していただけましたが、その待ち時間の間に見たのは、浅黒くただれた皮膚をした多くの患者さんたちがずらっと並んで、薬液水槽の中にその患部を浸している姿でした。
「ステロイドを塗り続けるとこうなる」のだと医師からも説明を受け、かゆみを抑制するための非ステロイド系のオリジナル軟膏を処方していただきました。今はもう、医師の言葉ははっきりと覚えてはいませんが、
「まだ幼いこの時期にこの病院へ来たのだから大丈夫」「大人になってから来ている、あそこにいる人達はステロイド塗り続けてきたから大変ですよ」「あとはお母さん次第」と言う内容をおっしゃっていて、それを聞き私は二度とステロイドを使わない!と心に決めた日となりました。
自然療法を知る
ネットサーフィンをして役立ったのは、個人のブログ記事。ここには様々なお母さんの体験記が育児日記のように書かれていたり、その方が参考にした書籍も知ることができました。
これを機に、「そろそろ」と思い買い揃えていた、市販の離乳食「野菜ペースト」「〇〇おかゆ」などを全て処分し、無農薬&低農薬の宅配野菜を購入。調味料は天然素材を扱うネットショップを利用し、スーパーなどでは必ず裏の表記を見て購入していました。
息子の食事で最も注意したのは、添加物や製造方法が天然ではない調味料をやめること。
塩は天然塩、砂糖は甜菜糖、一般的な市販の顆粒だしやコンソメ、ドレッシングなどは使わない。ことを徹底し、また、同じく子供がアレルギー体質だった姉からの情報により、避けるべき食材5種(豚肉&ナス科の野菜)を3歳までは可能な限り排除し続けました。
肘の内側や膝の裏、耳たぶの付け根など、一般的なアトピっ子にみられる症状は小学校の低学年までは若干続きましたが、就学後は軟膏を使用することはなく、保湿のために馬油を使う程度でしのぐことができていました。
現在息子は
食物アレルギー(主に卵白)とアトピー性皮膚炎(主に猫)の両方の症状があった息子。幼少期は、犬に舐められた部位にも赤みが出ていました。
中学生の頃にはまだ、猫を触った後にうっかり目を触ると大変なことになっていたものの、ゆで卵やかきたま汁などはOKに。
そして高校生の頃には、生卵も食べられ、猫を抱っこしても症状が出なくなり、今では積極的に猫を抱え顔をくっつけて可愛がるほど、普通の生活ができるレベルになりました。
7歳半で避妊手術
2007年11月、7歳半で避妊手術した先代レトリバーの「キャノ」。
それまでは、体調不良も皮膚トラブルも下痢や軟便なども殆どないような元気印の子でした。
突然の皮膚トラブル発症
避妊手術から半年後の2008年5月、子供と犬を連れて友人宅へ遊びに行った際、広いウッドデッキで数時間を過ごしたのですが・・・・ふと見ると、お腹が真っ赤になっていることに気づきました。
友人曰く、2日前にデッキを塗り直したとのこと。塗った塗料の揮発成分が完全に飛びきっておらず、影響を与えたのではないか?と感じました。
その時はかなり真っ赤に炎症を起こしていたものの、一過性のもので、すぐに治るだろうと勝手に思い込んでいたのですが・・・・
長引く炎症
思いのほかよくはならず、そこからはトリマーさんに勧められた薬用シャンプーやタール系シャンプーを試したり、少し良くなりかけると舐めて再び赤みが増していたため、舐め防止対策をするなど、外側のガードは色々試したのですがなかなか良くならず・・・・
ただそれでも、息子の経験があったため一度も病院に連れていくことはありませんでした。
その頃アレルギー対策の真っ最中だった息子の状態は少しずつ良くなってきていたので、「犬も手作り食にすればよくなるのでは?」と思いつつも、大人が食べる食事とは別に息子の食事を作る日々の中で、なかなか一歩を踏み出すことができず、そのまま1年が経過していました。
手作り食のきっかけ
ある日ネットで、手作り食をしている飼い主様の個人ブログを見つけました。そのやり方は、材料を全て皿に乗せレンジで加熱調理(※1)するというもの。それまで、手作り食=鍋で材料をコトコト煮込むことしか考えていなかった私にとっては目からウロコ。
「これなら私でもできる!」と、ようやく手作り食を始める決意をしました。
(※1)
理想的でないフードの使用をやめるためにレンジ調理をおこないましたが、本来レンジ調理は、推奨できる理想的調理法とは言えません
主な症状
当時のキャノの症状は、耳の中が赤く異臭もあり、耳掃除をすれば赤茶色い汚れが出てくる。
そして、お腹には常にモワッとした赤みが数か所あり、日が経つと徐々にうっすらと茶色くかさぶた状になっていくものの、その横にまた新たな赤みが出現する・・・・と言う状態を繰り返していました。
手作り食開始から1週間
手作り食ではドッグフードを一切使わず、ご飯(白米or玄米)の上にお肉(通常は鶏肉)とその日余った野菜を刻んで乗せたものをレンジ加熱するだけ。幸い食いしん坊のレトリバーなので何を乗せても食い渋りなどなく、出されたものはペロッと完食してくれました。
開始から1週間後ふと耳の中をのぞくと、「赤みがない!」「もちろん臭いもない!」明らかに皮膚の色が健康色になってきており、さらにお腹をチェックすると・・・・
手作り食開始前に出ていた赤みがうす茶色くなりかけた痕が幾つか見られるものの、新たな炎症の赤みは見当たらず、「これはもしかするとすぐに治るかも?」と期待が膨らみました。
1ヶ月で完治?
3週間後
新たな炎症は一切みられず、うっすらと残るかさぶたの痕がもう少しで全てなくなる?ほどにまで回復。
4週間後
毛は剥げているものの完全にかさぶた痕は消え、皮膚の色も肌質もほぼ元通りの健康な状態に戻ってくれました!
お客様へご提案
この経験をきっかけに、何匹かの皮膚トラブルがある生徒ワンに手作り食をお勧めしたのですが・・・・
・「手作りは面倒」「忙しくて時間がない」と言う理由でやらない(自分も最初はこれでした)
・「手作りでは栄養バランスが心配」と言う理由でできない
・「全くフードをあげないのは不安」だからと朝夕2食のうち1食だけ手作りに変更(※2)
・「それならば」と、せっかくやって下さったもののワンコが下痢をしてしまい断念
などなど・・・・うまくいかないケースが殆どでした。
ただそれでも、※2のお宅がのちに朝夕2食とも手作りに変更したところ、キャノ同様すぐに効果がみられ、その後一切炎症が出ることはありませんでした。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎
余談ですが・・・・
この※2のワンコは過去に一度血液検査をしており、鶏肉はアレルゲンだと医師から言われていたのですが・・・・手作り食に鶏肉を使ったところ全く問題なく、結果、症状はアトピー性皮膚炎のみで食物アレルギーはなかったことがわかりました。
その後も、何匹も皮膚トラブルに悩むワンコのトレーニングをおこない、状態が悪い子へはドッグフードをやめるご提案(※3)をしてきましたが、完全にフードをやめるまでは踏み込めない飼い主様が多く、フード+手作り食だけでは良くなるワンコはいませんでした。
(※3)
全てのドッグフードが悪いわけではなく、注意すべきポイントを押さえることが最も重要ですが、当時はその知識がないため「症状が出ているワンコのフードは理想的でないモノ」と判断し、フードをやめるご提案をしていました。
今現在は、「理想的なフード選びのポイント」も知ることができましたので、フードをやめるではなく、食を見直すご提案をしています。
【 アトピーのメカニズム 】
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1 アトピーのメカニズム
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2 アトピー抑制のアプローチ
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3 「酪酸」ができるまで
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4 「腸内環境」を整えるために
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5 腸内細菌の邪魔をするモノ
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6 市販のフード選びのポイント
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ご愛犬の月齢・犬種、お住まいのエリアや希望日時などを必要に応じてご記入ください
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