トレーニング, パピー

【パニック行動あきらめないで】

暑さもようやく落ち着き、生後5ヶ月を迎えたWシェパ君。
いよいよ本格的なトレーニング開始です。

まだ少し蒸し暑いですが、風は心地よく、日陰をメインにまずは慣らし運転のお散歩へ・・・・チョコチョコ止まりながら様々なポイントをお伝えし、30分程で室内へ・・・・いつもたくさんの質問が次から次へと出てくるのですが、その中に気になるお話が・・・・

以前から少しずつ動物病院を嫌がり出していたのですが、先月皮膚トラブルが発生したため通院頻度が増え、また、点耳薬の投与など苦手な行為をされる頻度が増えたところ、一気に苦手反応が悪化!
待合室では冷静なものの、診察室の扉が開き院長先生の顔を見た途端、ものすごい勢いで後ずさりし、待合室中をパニック走り?してしまうご様子。
この動物病院へは他にも2匹のWシェパードが来院しているため、院長先生は「Wシェパードはこんな感じですよ」とさほど気にしていないようなのですが・・・・診察中、1人では押さえられないため、2~3人がかりで体を拘束し、ヒーヒー悲鳴を上げる中で治療や診察をおこなっているのだそうです。

この話を聞き、主人の実家にいたGシェパードの「バディくん」を思い出しました。

彼は生涯皮膚トラブルをかかえ、定期的な動物病院通いが必須だったのですが、治療内容が気にかかり、一度義父と共にかかりつけの病院へ同行。
そこで見た光景は、診察台ではなく大きな手術台の上で、40kgほどのシェパード1匹に5~6人がかりで体を押さえ、そのうち一人の男性スタッフは犬の上に半身を乗せてほぼ柔道技状態。ほかのスタッフも、体や脚、顔を押さえ、一人の医師が耳洗浄から点耳薬までの処置をおこない、その間バディくんは、何度もヒーヒーと悲鳴をあげていました。

コットンアレルギーであるにも関わらずコットンを使って処置をしていたり、色々気になることがあり処置に携わらなかった院長先生に質問したのですが、その態度がどうにも気に入らず、「バディくんはあんな風に押さえ込まなくてもできるはず。対処も態度も気に入らない。あの病院はやめた方がいい。」と主人に報告。

後日・・・・以前行ったことがあるちょっと遠い病院へ連れて行くと・・・・診察台には乗せず、そのままオスワリしているバディくんに近寄り「いい子だね~」と撫でながら耳の中をチェック。「あ~、本当だ赤いね、可愛そうだね~。」といいながらあっという間にお一人で処置を済ませて「はい終わりですよ。」と・・・・へ?何それ?何この差は?
わかってはいましたが、あまりの2つの病院の対応の違い、そしてバディくんの反応の違いを目の当たりにして、改めて驚きました!

パニック行動を起こした時、時には瞬時に体を拘束して、あきらめを教えることはとても大事です。でも、いつまでも押さえ込んでいたら、恐怖心しか覚えません。どんなに大したことない処置でも、大ごとのように感じてしまいます。元々気が小さく、ちょっとマイナス思考なワンコでは、しばしばパニック行動を起こします。その時、その行為をやめてしまうと、「パニック起こして暴れれば、その嫌な状況から逃れられる。」と、逃げることを覚え、次も嫌なことがあった時にどうやって逃げようか?ばかりを考えるようになります。中には防御のために牙をむけるようになることもあります。
大事なのは、耳掃除や注射など、ちょっと嫌なことかも知れないけれど、ちょっとだけ我慢すればすぐに終わる、今はじっと我慢した方が良い。と我慢を教えることです。

人間の子供の予防接種も似たようなものですね。ごくごく幼少期には、体を布で簀巻きにして拘束し、注射や採血をすることもありますが、そこそこの年齢になったら、がんじがらめに押さえつけるばかりではなく、「大丈夫だよ」と声を掛け体をさすり、気持ちを静めるような行為をしますよね?それと同じです。

本来は飼い主様が気持ちを静めてあげてほしいのですが、多くの飼い主様はどうすればよいかわからず獣医さん任せ。獣医さんがおこなうと結局力づくでやる羽目になってしまう・・・・これでは本来能力ある犬があまりにも可哀そうです。
獣医さんは次から次へと患者さんを診なければならずお忙しいので、そこまで1匹の犬に時間をかけてあげられません。だからこそ飼い主様がご自身で対応してあげるのがベストです。

こちらのWシェパ君、今回耳の状態はすっかり落ち着いていましたが、未だ耳掃除は大暴れするとのことで、私がゆっくり近づき、冷静に「いい子いい子」しながらいつもの耳掃除の動作をしましたが、まったく暴れることなく、ほんの一瞬「ヒャ」と言った程度で、それでもパニックになることなく済みました。
今まで点耳薬をしていた時には、そ~っと近づき、瞬時に耳に薬を入れる騙し技を使っていたようですが、これは絶対にお勧めできない方法です。

実は以前、猫好きの主人の実家にいる猫の爪が切れない、いつも主人の妹2人がかりで大変な思いをしている。と聞き、寝ているところを「いい子いい子」しながら切ってみたところ、とってもおとなしく、全て切ることができた経験があります。
嫌がるものをがんじがらめにしてはいけません。だからと言っていつまでもできないままでもいけません。パニックを押さえながらも、我慢を教えることが重要です。動物病院も、トリミングサロンも、パニック起こすワンコの対応には皆さま苦労されています。少しでもご自宅で様々なことに慣らし、我慢を教えるベース作りをしておきましょう。

うちの生徒ワンは、「みんなこんなに大人しくやりやすかったらいいのに」と言われているワンコがいっぱいいますよ!

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